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第6次中計期間およびその最終年度である2017年2月期(以下「当期」)のレビュー

<第6次中計期間のレビューについて>

 初年度の2015年2月期時点では、国内医薬品分野の市場伸張に過度に依存しない成長体質構築を目標に掲げ、海外市場の本格的取り込みやグループ資源の有効活用を通じた製品ラインナップの拡充などに向けた舵取りに努めました。
 そこへ、2015年6月に政府が閣議決定した「骨太方針」により、2020年度に向けて国内ジェネリック(以下「GE」)医薬品の数量シェア目標が80%に引き上げられたことに伴い、「GE80%時代」に向けた設備需要が高まり、機械部門を中心に、国内医薬品分野での引き合いが大幅に拡大いたしました。
 中計策定当初の想定を超える特需の取り込みに、ヒト・モノ・カネの経営資源の多くを集中せざるを得なくなり、新たな成長基盤構築に向けた取り組みに遅れが生じた3年間となりました。
 ただ、「新製品開発の加速」や「製品ラインナップの拡充」は未実現の課題として残りましたが、アジア新興国でのベンダー開拓や、機械部門で医薬品分野を担当するグループ会社の米国FREUND-VECTOR CORPORATION(以下「FV社」)と非医薬品分野で粉砕装置を主力に展開する国内フロイント・ターボ株式会社(以下「FT社」)による連携がスタートしたほか、当期末に次世代錠剤印刷装置(検査機能搭載型)「TABREX Rev.(タブレックス・レボ)」の初の受注が実現いたしました。

<2017年2月期の連結業績概要について>

 このような環境のもと、当期は医薬品分野において国内機械事業が引き続き好調に推移したほか、国内化成品事業でもGE医薬品向けに機能性添加剤の販売が好調でした。また、北米市場での機械販売の好調を反映し、FV社が現地通貨ベースで過去最高の業績を達成したほか、非医薬品分野では、FT社の営業強化が奏功し、新製品販売が拡大いたしました。
 これらの結果、当期の連結業績は前期比で増収増益となりましたが、海外展開や新製品投入の遅れから、第6次中計目標の連結売上高230億円、同営業利益23億円を達成するには至りませんでした。
 財務面では、FV社とFT社の決算期を12月末から2月末に変更し、当期よりグループ全社の決算期を統一しております。

『ONE FREUND』をグループの価値観とする第7次中期経営計画(2018年2月期~2022年2月期)について

<ビジョン策定に至った経緯>

 国内医薬品分野では、今後1~2年はGE80%特需を享受できる可能性は高いものの、少子高齢化や新薬の減少といった構造的課題を抱える市場の成熟化は一層進み、競争がさらに激しくなることが予想されます。一方海外では、医薬品の最大消費国である米国や欧州諸国に加え、中国やブラジル、インド、ロシアなどの医薬品新興国が台頭しつつあり、当社グループが開拓・深耕すべき市場が拡大しております。
 このような事業環境への認識のもと、「ハード(製品群)とソフト(製剤技術)」の事業基盤を有する当社グループが社会の公器として何をすべきか―この点を明確にしたビジョンを新たに策定し、世界中の人々の医療と健康の未来に貢献するとの方向性を定めました。

<グループの価値観『ONE FREUND』>

 2018年2月期(以下「今期」)から2022年2月期を期間とする第7次中計の策定にあたり、当社グループが大切にする価値観として『ONE FREUND』、すなわち①「特別な価値創造を担うNumber One」、②「完全顧客視点のOnly One」、③「ネットワーキングによりひとつになるBe One」を謳いました。
 これらの価値観に基づき、グローバル市場において「持続的に利益成長をする経営構造の実現」を図るため、今期から2020年2月期の3ヵ年を「成長基盤の構築」の期間、2021年2月期から2022年2月期の2ヵ年を「飛躍」の期間と位置付け、当社技術を基盤とした新規事業の創出と既存事業の強化を進めてまいります。
 特に成長基盤構築の3ヵ年では、「ハードとソフト」の融合による事業創出を戦略的に進めるとともに、その要となるグローバル・オペレーション体制の強化を図ってまいります。
 これらの取り組みを通じ、最終年度には連結売上高300億円、営業利益率10%以上、ROE8%以上を目指します。

次世代の経営基盤構築が本格的に始動する2018年2月期の重点施策について

<新規事業創出①『ONE FREUND』によるグローバル展開の強化>

 当社グループとして、日本市場はフロイント産業が中心となり、日本以外の市場はグループ全社が一丸となって開拓する経営基盤を構築してまいります。
 医薬品分野では当期より、インドやその他のアジア諸国において、フロイント産業とFV社が連携した機械の営業活動を始めておりますが、今期からは、マーケティング・設計開発・製造・販売・サービスにわたる一連のサプライチェーンを『ONE FREUND』のもとに構築し、ボーダレスな事業創出につなげる取り組みを本格化いたします。
 さらに、各国市場のニーズに応じた製品開発体制を強化するとともに、機械中心であった展開を医薬品添加剤の領域にも拡げたいと考えております。

<新規事業創出②「ハードとソフト」の融合強化>

 医薬品添加剤事業では、「ハードとソフト」の融合を活用し、お客様である製薬メーカーの新製品開発をご支援し、お客様メーカーからの一部製造工程を受託するという新たな事業モデルの確立を進めております。
 このような当社独自の事業展開を加速するため、今期より、機械と添加剤に分かれていた医薬品分野の国内営業部隊を一本化いたしました。これにより、「ハードとソフト」両方を理解するハイブリッドな人材の育成を図り、将来的には、「ハードとソフト」の融合事業を世界で展開できる営業基盤の構築につなげたいと考えております。

<新規事業創出③新製品開発・新市場開拓>

 医薬品分野では、「TABREX Rev.」の拡販があります。国内市場で強い引き合いがあり、今期すでに数台の受注をいただきました。本年5月にドイツで開催された国際展示会に出展後、フロイント産業とFV社の連携による海外展開に着手いたします。また、本年6月末開催予定の『インターフェックス ジャパン』展では、「TABREX Rev.」の機能を応用した装置の出展を予定しております。
 非医薬品分野では、食品品質保持剤の生産能力増強を図るとともに、FT社による産業用途向け市場開拓を引き続き進めてまいります。
 研究開発では、連続造粒装置「Granuformer(グラニュフォーマー)」のグローバルモデルの市場開拓をフロイント産業とFV社の連携で進めております。また、フロイントグループのコア技術を活用する新たな領域として、FT社とフロイント産業の製品をシリーズ化し、リチウムイオン電池の電極材の製造工程全般をカバーする市場開拓を始めております。

<重点施策:既存事業の強化>

 GE特需を取り込んだ後の国内機械事業は、厳しい市場環境に直面する可能性があります。成熟化する市場での既存事業の方向性としましては、協力工場を含めたファブレス生産、ならびに製品開発にかかる体制を抜本的に見直し、より競争力のあるものづくりを推進しなくてはなりません。今期に体制構築を加速したのち、新体制による製品開発・生産のもとで、既存機械装置の後継機の開発につなげる計画です。

株主の皆さまに向けて

 国内医薬品分野でGE特需による設備投資が一巡した後の事業環境を考え、フロイントグループはその事業構造変革に着手しております。第7次中計の推進は、当社グループが次世代の成長基盤を構築するうえで、非常に大きなチャンスです。
 幸いなことに当社グループは、設立当初より積み上げてきた「ペンとインク」「ハードとソフト」の事業基盤、粉体制御・加工、コーティング、粉砕、メカロトニクス、ソフトウェアなどの独自の技術基盤、そして幅広い地域をカバーする事業ネットワークを有しております。
 『ONE FREUND』をもって、事業部門間やグループ全社間が連携し、グローバルな視点での事業展開をより積極的に推進することは、『創造力で未来を拓く』こと、「世界中の人々の医療と健康の未来に貢献」することへの大切な一歩と言えます。
 株主の皆さまには、新たな成長に挑戦する当社グループを変わらずご支援・ご鞭撻くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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