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フロイントらしさの追求

ハードとソフトの融合に向けての新たな取り組み

研究開発型企業として、医薬品、食品、化学業界などの幅広いニーズに応える製品開発に取り組むフロイント産業グループ。
独創的な機械装置(ハード)と製剤技術(ソフト)を併せ持つメーカーだからこそできる、「フロイントらしい」製品・事業モデル開発の現状をご紹介いたします。

高齢化社会の 医療現場を支える製剤技術

日本をはじめ、先進各国の高齢化に伴い、口腔内崩壊錠(以下、OD錠)など新剤形の錠剤へのニーズが高まっています。
OD錠は口腔内での唾液や少量の水で速やかに崩壊することから、嚥下困難な高齢者や小児患者、水分摂取が制限されている患者さまでも服用が容易となる錠剤です。
当社は、このOD錠市場において、ペン(機械装置)とインク(医薬品添加剤)の事業モデル、ハード(製品群)とソフト(製剤技術)の融合で、新事業開拓を推進しています。

JPG_TABREX-DOD.jpgペン領域では、2014年、従来の錠剤印刷装置より文字視認性を向上させた「TABREX®-DOD」(タブレックス‐ディーオーディ)の販売を開始しました。
同装置は新たにDOD(ドロップ・オン・デマンド)インクジェット方式を採用することにより、従来比約4倍の高精細な文字を錠剤 に印刷することができます。
また、OD錠をはじめとする素錠、フィルム錠、糖衣錠など多種多様な錠剤形状への対応も可能とした装置です。
錠剤の両面印刷、割線に対応した平行印刷及 び非割線面に限定した印刷も可能にし、新開発した無機顔料系インクにより経年変化による退色や印刷移りが生じず、錠剤の識別がさらに容易になります。
これにより薬剤調剤時のミス軽 減や患者さまが薬を飲む際に発生する誤飲を防止し、医療の安全に貢献することを期待しております。

医薬品添加剤分野においては、2013年、口腔内崩壊錠用の直打用賦形剤「SmartExTM」を信越化学工業株式会社と共同開発いたしました。
「SmartExTM」は、糖アルコールの一種であるマンニトールと信越化学工業が製造販売する崩壊剤であるL-HPC®(低置換度ヒドロキシプロピルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)から組成される添加剤です。
その製造には当社の製剤技術を用い、服用性を向上させるとともに、保存安定性を格段に改善しています。
この製品は、当社が製造、信越化学工業株式会社が販売を担当するという新たな事業連携への取り組みでもあり、当社創立50周年記念事業の一つと位置付けております。

大腸DDS(ドラッグデリバリーシステム)製剤開発

JPG_dds.jpg当社は、2010年、食品用大腸崩壊性基剤「キトコート」を開発いたしました。
従来の食品用コーティング基剤は腸溶性か胃溶性でしたが、多糖類の一種のキトサンでカプセルを製造販売しているアイセロ化学株式会社(現:アイセロ株式会社)より、キトサンが大腸で崩壊する性質を利用した食品用コーティング剤ができないかとの要望があり、共同開発いたしました。
薬剤を特定の疾患部位に直接送達するDDS(ドラッグデリバリーシステム)は、薬効の向上、投与量の抑制、副作用の低減を実現する技術として注目されています。
大腸DDSは、経口した薬剤を大腸部位へ送達できるため、大腸疾患治療薬や腸内フローラ改善のためのサプリメント、その他大腸を標的とする新たな製剤等への応用が期待されております。

独創的な技術を世界へ向けて発信

革新的な連続造粒装置を開発 ~バッチ式造粒から連続式造粒へ~

今日の製薬業界のトレンドとして、品質や生産効率の向上、不良率や開発コストの低減などを図る選択肢として、連続生産装置の導入が求められています。
この背景には、2011年に発効された日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH) (※)のガイドラインにおいて、新しい製剤開発への取り組みが提唱され、バッチ生産が主流である医薬品製造プロセスを石油、化学、食品業界などが取り入れている連続生産への移行を促しており、製薬会社にとっては今後の検討課題の一つとなっております

JPG_granuformer.jpg当社は、従来のバッチ式造粒に替わる連続式造粒を実現する造粒装置のコンセプトモデル「Granuformer®」 (グラニュフォーマー) を日本で初めて2014年4月に開発しました。
螺旋(らせん)状の配管の中で、造粒物を連続的に乾燥させるという技術コンセプトで開発した当装置は、造粒から乾燥までの連続生産を可能にし、高品質な造粒製品の生産を実現します。

※ International Conference on Harmonisation of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use (日米EU医薬品規制調和国際会議)

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